参った参った!

モノラルとステレオのカートリッジをその都度取り替える行事にほとほと飽きたのでターンテーブルをもう一台導入する事にした。せっかくなのでGT−2000とは趣の異なるビンテージのベルトドライブが聞いて見たくなった。と、言う訳でTHORENS TD125をGET。評判の割には値段も手頃だしね。アームは純正品。SME3009を付けている人が多いが今後のお楽しみという事で。カートリッジは純正シェルにSHURE V15TYPEⅡが付いていました。そういえばTYPEⅡは聞いた事なかったのでちょっと楽しみ。50年代、60年代のJAZZに合うと言う人も多いとか。早速音出し。かけたレコードはオスカー・ピーターソンのハローハービー。ハーブ・エリスとの久々の録音で息の合ったご機嫌な演奏を聞かせてくれる。で、音の方は中低域が厚く良い感じだがシンバルの音が今一に感じる。雰囲気はあるのだがちょっと古臭いかな。続いて同じくオスカー・ピーターソンのナイトトレインを聞いてみる。やはり高音がねえ・・・。これを単独で聞いているには良いのだが、GT−2000で聞くモノラル版と比較すると音が違いすぎる。そこで暫く眠っていたV15TYPEⅢを装着して見た。もともとTYPEⅢはTYPEⅡの高域特性をimproveしたはずだから良いんじゃないの?結果は大成功。いやー感動ものですよ。中低域は味があって高域もしっかり出ている。シンバルの音がTYPEⅡとは全く違う。聞けば聞くほど惚れ込んでいく。これがTHORENS+SHURE V15TYPEⅢの音かあ〜。GT−2000でV15TYPEⅢを聞いた時は正直なところ少しも良いと思わなかった。やたら高域だけ目立つ感じで耳障り以外の何者でもなくあっという間にお蔵入りだったのに。恐るべしTHORENS TD125。根強いファンがいるのも良くわかるよね。でもあれだけカートリッジやトランスを交換して、セッティングを何度もやり直したGT−2000に対していとも簡単にこんなにあっさりと魅力的な音を出すとは。情報量の多さや音の切れといった点ではきっとGT−2000の方が上なのだろうが、いわゆる音楽性(?)といった点では格段にTHORENSの方が上な気がする。ESOTERIC X30 < GT−2000 < THORENS TD125って感じかな。参った参った。良い買い物に大満足。